Oshi o Katachi ni Suru Shigoto Raw
アニメや漫画のファンに向けた、コラボ商品やキャラクターグッズを企画、制作する会社スマイルーク。そこの営業企画課の度越(どこし)は、入社2か月の新人・津家(つけ)を指導することに。 度越は作品のファンに向き合ったグッズ作りの喜びを津家に語り、以前に作成したバトルアニメ『コロキング』のぬいぐるみを紹介する。 すると『コロキング』は津家の推し作品であり、饒舌に語り出したすえに、自分も『コロキング』のグッズを作りたいと、突然の殺意からも身を守れるアクリルスタンドの鉄版「鉄アクスタ」をグッズにしたいと提案しだす。 奇想天外なアイデアであったが、彼女の熱意のあるプレゼンを受けた度越は、二人でアニメ会社に営業へ。本命のグッズ案と共に捨て案として鉄アクスタを提案する度越だが、鉄アクスタが気に入られまさかの制作をすることに。捨て案と思っていた案が好印象を与え、やや先輩としてのメンツを危ぶむ度越だったが、ファンのもとには最高の笑顔が灯るのだった。 津家は、次に子供向けアニメ『アイモビ!』の高速回転する光るフィギュア「美少女チャンバラ」を作成し度越にプレゼンをする。 だが度越は『アイモビ!』信者であり、作品の尊さを語りつつ、悪でもなんでもない子供を傷つけかねない「美少女チャンバラ」が作品のコンセプトとミスマッチしていると、商品の欠点を訴える。 トンチキな商品であったが、津家は痛くない素材に改良すると前向きに言い出し、後日、アニメ会社へ七色に光るというオプションもつけ商品提案をすることに。意外にも期待できる反応をもらった二人だったが、戦い用のチャンバラではなく「美少女型ペンライト」として生まれ変わった姿で商品化し、ライブ会場で大変役立つことになった。 予想通りの使い方でなく不服な津家だったが、今後二人はどんな推しをカタチにしてくれるのか――!?